雑記。

感じたこととか

私の赤い子

最近、頭の中で金魚を飼っている。

その金魚は、ただただ美しい、観賞用の金魚。
びいどろの中、フナとは程遠い体つきで、儚いひれを揺蕩わせている。

彼女はいつも自慢する。
「あたし、お空を飛べるのよ」

私はいつもこう答える。
「そう。私は綺麗な着物を着れるけど」

「そう、あたしとおんなじね」彼女はふふ、と笑って、くるりと廻る。

私は跳ねた一粒の水滴を拭う。